SHIZUOKA AI JOURNAL

記事を読む 静岡のAI活用・補助金・研修設計を実務で使う
補助金

静岡県の制度融資の早見表|金利・限度額・保証料の読み方

⏱ 約18分で読めます
静岡県の制度融資の早見表|金利・限度額・保証料の読み方

この記事の要点

静岡県の制度融資は、県・金融機関・静岡県信用保証協会が協力して、県内の中小企業者に低い利率で貸す仕組みです。県は令和8年9月1日に金利を改定しました。改定後の融資利率は、一般的な事業資金の経営改善資金が年2.15%、売上が減ったときの経済変動対策貸付が年1.85%です(静岡県「静岡県中小企業融資制度資金金利一覧表」(令和8年9月1日施行・PDF))。

融資利率は、基準金利から県の利子補給率を引いた率です。このほかに信用保証料がかかり、普通保証の場合、経営改善資金などは年0.30%から年1.30%の9区分です(静岡県「令和8年度制度融資のご案内(パンフレット)」(9月金利改定版・PDF))。

この記事では、制度融資の仕組み、目的別の資金と融資利率の早見表、利率の読み方、融資限度額と融資期間、信用保証料率、売上が減ったときの資金、使える会社の条件、申込みの流れと窓口、金融機関へ行く前に生成AIで準備できることをまとめます。

県制度融資は県・金融機関・信用保証協会の3者で動く

3者の役割

県のパンフレットは、制度融資を「県・金融機関・県信用保証協会が協力し、金融機関を通じて融資を行います」と説明しています(静岡県「令和8年度制度融資のご案内(パンフレット)」(9月金利改定版・PDF))。

図: 中央の中小企業者を囲んで、県は融資条件と利子補給、金融機関は審査と融資、信用保証協会は公的な保証人。中小企業者には低い利率の札
図解1|県・金融機関・信用保証協会がそれぞれ受け持つこと
  • 県は、融資条件と利子補給を受け持ちます。長期・固定・低金利の条件を決め、その条件で融資した金融機関に利子の一部を補助します
  • 金融機関は、審査と融資を受け持ちます。申込内容を審査し、県の定めた条件で貸します
  • 信用保証協会は、公的な保証人になります。借入れをしやすくし、県の定めた条件に協力して保証料率を下げます

借りる側の中小企業者は、県の定める低い利率で融資を受けられ、保証を付ける場合の保証料の負担も軽くなります。

県から直接借りるわけではない

申込みの相手は金融機関です。金融機関と信用保証協会の審査の結果、利用できない場合があります。対象は、県内に事業所、工場、店舗などがある中小企業者(個人事業主・会社)や協同組合等と、これから県内で事業を始めようとする方です。

早見表:目的別の資金と融資利率(令和8年9月1日改定)

この表の見方

率は、県の金利一覧表(令和8年9月1日施行)から書き写しました(静岡県「静岡県中小企業融資制度資金金利一覧表」(令和8年9月1日施行・PDF))。「こんなとき」の列は、県のパンフレットと目的別資金一覧の表現をもとにしています(静岡県「県制度融資の目的別資金一覧」(2026年8月19日更新))。融資利率が、借りる会社が負担する率です。

事業資金と経営安定資金

資金名 こんなとき 基準金利 利子補給率 融資利率
経営改善資金 一般的な事業資金が必要 年2.33% 年0.18% 年2.15%
小口零細企業貸付 一般的な事業資金が必要(小規模な会社) 年2.23% 年0.18% 年2.05%
短期経営改善資金 短期の運転資金が必要 年2.31% 年0.26% 年2.05%
経済変動対策貸付 売上が減少した 年2.32% 年0.47% 年1.85%
連鎖倒産防止貸付 取引先が倒産した 年2.32% 年0.47% 年1.85%
中小企業災害対策資金 災害により被害を受けた 年2.32% 年0.47% 年1.85%
経営力強化資金 外部の専門家の支援を受けて経営改善する 年2.32% 年0.47% 年1.85%

再生企業支援貸付は、枠によって率が分かれるため表に入れていません。金利一覧表で確かめます。

特別政策資金

特別政策資金は、金融機関所定金利(年2.32%以内)から利子補給率を引いた率が、融資利率の上限です。

資金名 こんなとき 利子補給率 融資利率
開業パワーアップ支援資金 創業する、創業して5年未満 年0.47%以内 年1.85%以内
経営革新等貸付 経営革新等の認定・承認を受けた 年0.47%以内 年1.85%以内
少子化対策・障害者雇用支援貸付 少子化対策や障害者の雇用を行う 年0.47%以内 年1.85%以内
事業承継資金 事業承継をする 年0.47%以内 年1.85%以内
防災・減災強化貸付 地震・津波対策、BCPの策定を行う 年0.47%以内(建替え・耐震補強などは年1.035%以内) 年1.85%以内(建替え・耐震補強などは年1.285%以内)
特定建築物耐震化特別貸付 旅館・ホテル等の防災対策を行う 年0.47%以内(建替え・耐震補強などは年1.035%以内) 年1.85%以内(建替え・耐震補強などは年1.285%以内)
地震リスク分散資金 地震被害想定地域からの移転を行う 年0.67%以内 年1.65%以内
脱炭素支援資金 新エネ・省エネ設備を導入する 年0.47%以内(新エネ設備特別型などは年0.67%以内) 年1.85%以内(新エネ設備特別型などは年1.65%以内)
フロンティア推進資金 フロンティア推進区域内等で事業を行う 年0.67%以内 年1.65%以内

開業パワーアップ支援資金で、創業関連保証、スタートアップ創出促進保証、再挑戦支援保証を利用した場合の融資利率は年1.75%以内です。成長産業分野支援資金は、金融機関所定金利に上限と下限の定めがなく、利子補給率は年0.67%以内です。

表から分かること

一般的な事業資金の経営改善資金は年2.15%です。売上の減少、災害、創業、事業承継のように目的がはっきりした資金は、県の利子補給率が高く、年1.85%または年1.85%以内になっています。地震リスク分散資金とフロンティア推進資金は年1.65%以内、防災・減災強化貸付の建替え・耐震補強などは年1.285%以内です。

自社の目的に合う資金があるなら、経営改善資金より先にそちらを金融機関に相談します。

融資利率の読み方

基準金利から利子補給率を引く

経営改善資金は、基準金利が年2.33%、利子補給率が年0.18%、融資利率が年2.15%です。基準金利から利子補給率を引いた率が融資利率になります(静岡県「静岡県中小企業融資制度資金金利一覧表」(令和8年9月1日施行・PDF))。

図: 経営改善資金の例。基準金利 年2.33%から利子補給率 年0.18%を引くと融資利率 年2.15%
図解2|基準金利から利子補給率を引いた率が融資利率

利子補給は、県が金融機関に支払うお金です。借りた会社に振り込まれるものではありません。会社が利息として払う率は、はじめから利子補給を引いた融資利率です。

成長産業分野支援資金のほかは固定金利

金利一覧表の注記では、成長産業分野支援資金は固定または変動金利、それ以外の資金は固定金利です。借りた後に市場の金利が動いても、返済額の計画は変わりません。

保証の種類で0.1%下がる場合

事業資金と経営安定資金では、静岡県信用保証協会の保証付き融資のうち、特別小口保証、経営安定関連保証(1号から4号、6号)、危機関連保証などを利用した融資は、融資利率と基準金利を各資金の率からそれぞれ0.1%引いた率になります。

経済変動対策貸付のページでも、融資利率は、経営安定関連保証2号と4号、危機関連保証などの場合が年1.75%、普通保証と経営安定関連保証5号・7号の場合が年1.85%と分けて書かれています(静岡県「中小企業向け制度融資(経済変動対策貸付)」(2026年8月19日更新))。

9月1日より前に申し込んだ融資

今回の改定は令和8年9月1日から施行されました。金利一覧表の附則では、施行前に実行された融資は従前の例によるとされ、信用保証協会の保証付き融資は保証申込受付の日で区切ります。すでに借りている融資の率が、この改定で変わることはありません。

融資限度額と融資期間の早見表

主な資金の限度額と期間

県の各資金のページから、限度額と期間を書き写しました。

資金名 融資限度額 融資期間
経営改善資金 5,000万円(設備資金と運転資金の合計) 10年以内(据置1年以内)
小口零細企業貸付 信用保証協会の保証付き既借入金残高と合計で2,000万円 10年以内
短期経営改善資金 1企業700万円、1組合1,500万円 5か月以内
経済変動対策貸付 5,000万円(設備資金と運転資金の合計) 10年以内(据置は設備資金3年以内、運転資金2年以内)
経済変動対策貸付(米国関税対応枠) 経済変動対策貸付全体で8,000万円 10年以内(据置は設備3年以内、運転2年以内)
経営力強化資金 8,000万円 運転5年以内、設備7年以内、借換10年以内(うち据置1年以内)
開業パワーアップ支援資金 3,500万円(設備資金と運転資金の合計) 10年以内
経営革新等貸付 1億6,000万円(新事業展開支援資金全体の合計) 10年以内
事業承継資金 2億8,000万円 運転10年以内、設備15年以内、借換10年以内(据置1年以内)

出典は、静岡県「中小企業向け制度融資(経営改善資金)」(2026年8月19日更新)、静岡県「小口零細企業貸付」(2026年10月10日閲覧)、静岡県「中小企業向け制度融資(短期経営改善資金)」(2026年10月10日閲覧)、静岡県「中小企業向け制度融資(経済変動対策貸付)」(2026年8月19日更新)、静岡県「中小企業向け制度融資(経済変動対策貸付)(米国関税対応枠)」(2026年8月19日更新)、静岡県「経営力強化資金」(2026年10月10日閲覧)、静岡県「中小企業向け制度融資(開業パワーアップ支援資金)」(2026年10月10日閲覧)、静岡県「中小企業向け制度融資(経営革新等貸付)」(2026年10月10日閲覧)、静岡県「事業承継資金」(2026年10月10日閲覧)です。

従業員数で使える資金が分かれる

一般的な事業資金の3つは、従業員数で対象が分かれます。県の各資金のページによると、次のとおりです。

資金名 製造業・建設業・運送倉庫業 卸売業・小売業・サービス業
経営改善資金 常時使用する従業員が100人以下 常時使用する従業員が50人以下
短期経営改善資金 常時使用する従業員が50人以下 常時使用する従業員が20人以下
小口零細企業貸付 常時使用する従業員が20人以下 常時使用する従業員が5人以下

どれも、県内で原則として1年以上継続して同一事業を営んでいることが条件です。

設備資金は契約前の申込みが条件

経営改善資金のページには、設備資金は契約前に申し込まれたものが対象で、申込前に契約済み、購入済み、設置済みのものは対象にならないと書かれています(静岡県「中小企業向け制度融資(経営改善資金)」(2026年8月19日更新))。機械や車両の見積もりを取った段階で、発注する前に金融機関へ相談します。

信用保証料率の早見表

保証料は融資利率とは別にかかる

経営改善資金や経済変動対策貸付は、静岡県信用保証協会の保証付きです。利息のほかに、信用保証料を協会に支払います。静岡県信用保証協会によると、信用保証料の料率は、中小企業者の財務状況などを考慮し、原則として9つの料率区分から適用されます(静岡県信用保証協会「信用保証料について」(2026年10月10日閲覧))。

普通保証の9区分

県のパンフレットに載っている、普通保証の場合の保証料率です。単位は%で、融資金額に対する率です(静岡県「令和8年度制度融資のご案内(パンフレット)」(9月金利改定版・PDF))。

区分 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨
経営改善資金 等 1.30 1.15 1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.45 0.30
経済変動対策貸付 1.20 1.06 0.92 0.83 0.74 0.65 0.55 0.41 0.28
協会制度 1.90 1.75 1.55 1.35 1.15 1.00 0.80 0.60 0.45

パンフレットは、県制度融資の保証料率について、協会の協力を得て協会制度よりさらに低率としていると説明しています。どの区分になるかは、決算の内容をもとに協会が決めます。

割引と、創業・小口の保証料

担保を提供した場合と、会計参与を設置している会社は、信用保証料率がそれぞれ0.1%割引になります。信用保証料は「貸付金額×保証料率×保証期間/12」で計算し、円未満は切り捨てです。分割で返済する場合の額は、協会のページの保証料シミュレーションで確かめます(静岡県信用保証協会「信用保証料について」(2026年10月10日閲覧))。

小口零細企業貸付の保証料は年0.4%から年1.5%(小口零細企業保証)です。開業パワーアップ支援資金は、創業関連保証と再挑戦支援保証が年0.65%、スタートアップ創出促進保証が年0.85%、普通保証が年0.3%から年1.3%です。県のページには、創業1年未満で静岡県信用保証協会を初めて利用する場合、創業関連保証の利用時に保証料の負担がなくなり、スタートアップ創出促進保証の利用時は保証料率が0.2%になると書かれています(静岡県「中小企業向け制度融資(開業パワーアップ支援資金)」(2026年10月10日閲覧))。

売上が減ったときの経済変動対策貸付

通常の要件

経済変動対策貸付は、売上や粗利益が減っている場合に使える資金です。県内で原則として1年以上継続して同一事業を営む中小企業者と組合が対象で、売上などについて次のいずれかに当てはまることが要件です(静岡県「中小企業向け制度融資(経済変動対策貸付)」(2026年8月19日更新))。

図: 売上が減少した(前年の同期比10%以上減少)、米国関税対応枠(前年同月比5%以上減少)、中東情勢の変化の影響(最近1か月の実績)の3つの入口から経済変動対策貸付へ。下の2つは令和9年3月31日まで
図解3|経済変動対策貸付に入る3つの入口
  • 最近3か月間の売上高が前年の同期比10%以上減少、または2年もしくは3年前の同期比15%以上減少
  • 最近6か月間の売上高が前年の同期比5%以上減少、または2年もしくは3年前の同期比10%以上減少
  • 原油・原材料の仕入価格の割合が前年同期を上回り、かつ最近3か月間の売上総利益(粗利益)が前年同期比で5%以上減少
  • 最近3か月間の月平均売上高営業利益率が前年の同期比20%以上減少

このほか、原因が投機的な取引ではないこと、業況が中長期的には前年並みに回復する見込みであることも要件です。

米国関税対応枠

米国関税措置の影響を受けた会社には、要件をゆるめた米国関税対応枠があります。米国関税措置により、直近1か月の売上高が前年同月比5%以上減少し、かつ今後2か月間を含めた3か月間の売上高も前年同月比5%以上減少する見込みの中小企業者が対象で、業種は問いません。融資限度額は経済変動対策貸付全体で8,000万円、融資利率は年1.85%(固定)、取扱期間は令和9年3月31日までです(静岡県「中小企業向け制度融資(経済変動対策貸付)(米国関税対応枠)」(2026年8月19日更新))。

輸出向けの部品をつくる会社や、その下請の会社は、月ごとの売上を前年の同じ月と並べて、この要件に当たるかを確かめます。

中東情勢の変化の影響

原油・原材料の値上がりについても、中東情勢の変化の影響による場合は要件がゆるめられています。通常は最近3か月の実績で見るところを、最近1か月の実績で見ます。取扱期間は令和8年5月1日から令和9年3月31日までです(静岡県「中小企業向け制度融資(経済変動対策貸付)(中東情勢の変化の影響)」(2026年8月19日更新))。

市町長の認定書が要る保証

県のパンフレットによると、取引先の倒産や売上の減少などを要件とする経営安定関連保証(セーフティネット保証)を利用する場合は、主たる事業所の所在地の市町長が発行する認定書が必要です。静岡市に主たる事業所がある会社は静岡市、浜松市にある会社は浜松市が申請先になります。認定書の取得には日数がかかるので、金融機関への相談と並行して進めます。

使える会社と使えない資金

業種別の資本金と従業員数

制度融資を利用できる中小企業者の範囲は、業種ごとに決まっています(静岡県「ご利用にあたっての注意点」(2023年8月7日更新))。パンフレットによると、資本金と従業員数のどちらか一方が当てはまれば対象です。

図: 上の層は対象になる資金で設備資金と運転資金。下の層は対象にならない資金で契約済みの設備・生活資金・住宅資金・投機資金
図解4|対象になる資金と対象にならない資金
業種 資本金 従業員数
製造業(加工業)・建設業・運送倉庫業 3億円以下 300人以下
卸売業 1億円以下 100人以下
小売業(飲食店を含む) 5,000万円以下 50人以下
サービス業 5,000万円以下 100人以下
ソフトウエア業・情報処理サービス業 3億円以下 300人以下
旅館業 5,000万円以下 200人以下

この範囲は、信用保証の土台になっている法律の「中小企業者」の定義に沿っています(e-Gov法令検索「中小企業信用保険法」第2条(2026年10月10日閲覧))。伊豆や熱海の旅館は、サービス業ではなく旅館業の行(従業員200人以下)で見ます。

農林漁業と加工の扱い

農林漁業は、制度融資の対象外の業種です。ただし県のページには、農林漁業者が加工などの事業も行っている場合は、加工など表に当てはまる事業の部分についてのみ利用できると書かれています。茶の生産と製茶・販売を両方手がける事業者や、漁業と水産加工を両方手がける事業者は、どの部分が対象になるかを金融機関と信用保証協会に確かめます。農業と水産業には、県の別の融資制度があります。

対象にならない資金

対象になる資金は、事業に使う設備資金と運転資金です。パンフレットは、対象にならない資金として次のものを挙げています。

  • 融資の申込みより前に契約済みの設備や、購入・設置を済ませた設備(一部の資金を除く)
  • 県制度融資以外の借入金を返すための資金(一部の資金を除く)
  • 生活資金、住宅資金、投機資金

申込みの流れと窓口

相談から融資までの5つの段階

パンフレットの図では、手続きは次の順で進みます。

図: 相談、融資・保証の申込、保証依頼、保証承諾、融資の順。相談と申込と融資は取扱金融機関、保証依頼と保証承諾は信用保証協会の帯の上
図解5|相談から融資までの5つの段階
  1. 相談:取扱金融機関の融資担当窓口で、県の制度融資を使いたいと伝える
  2. 融資・保証の申込:申込書と、信用保証協会が定める書類を出す
  3. 保証依頼:金融機関が信用保証協会に保証を依頼する
  4. 保証承諾:信用保証協会が審査して、保証を承諾する
  5. 融資:金融機関が融資を実行する

相談できる窓口

パンフレットによると、相談と申込みは、取扱金融機関のほか、各地の商工会議所、商工会、静岡県中小企業団体中央会、公益財団法人静岡県産業振興財団、県の商工金融課でも受け付けています。取扱金融機関は、県内に本店または支店がある銀行、信用金庫、信用組合、農協(一部を除く)と商工中金です。

県のページは、このほかの相談先として、各市町の商工担当課と公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構を挙げています(静岡県「相談窓口など」(2026年2月6日更新))。

信用保証協会の3つの拠点

静岡県信用保証協会の窓口は、県内に3か所あります(静岡県「令和8年度制度融資のご案内(パンフレット)」(9月金利改定版・PDF))。

拠点 所在地 電話
本店 静岡市葵区追手町5-4 054-252-2121
沼津支店 沼津市米山町6-5 055-926-0100
浜松支店 浜松市中央区田町330-5 053-458-1212

申込みに持っていく書類

保証の申込みには、保証申込関係の書式一式、直近2期分の確定申告書(決算書、別表、勘定科目明細一式)、印鑑証明書が必要です。決算期から6か月以上たっている場合は残高試算表、設備資金の場合は設備の見積書、法人の場合は商業登記簿謄本の写しも用意します。

補助金と制度融資の使い分け

返すお金と返さないお金

補助金は返さなくてよいお金ですが、公募の時期が決まっていて、支払いは事業が終わった後になるものが多くあります。制度融資は返すお金で、設備の代金を支払う時点の資金を用意できます。県の補助金の公募時期と上限額は、静岡県の中小企業向け補助金早見表|公募時期と上限額の読み方で確かめられます。

計画の認定や承認が入口になる資金

特別政策資金には、計画の認定や承認が条件になるものがあります。県の目的別資金一覧では、経営革新計画、経営力向上計画、先端設備等導入計画などの認定を受けた会社に、経営革新等貸付を案内しています(静岡県「県制度融資の目的別資金一覧」(2026年8月19日更新))。経営革新計画の申請書づくりは、経営革新計画の申請書を生成AIで下書き|静岡県の承認制度で扱っています。

事業承継資金は事業を譲り渡す側と譲り受ける側が対象で、防災・減災強化貸付は地震・津波対策やBCPの策定を行う場合の資金です。準備の進め方は、9月は静岡県の事業承継推進月間|承継の準備を生成AIでとBCP策定を生成AIで進める5手順|静岡の中小企業にまとめています。

金融機関へ行く前に生成AIで準備できること

任せてよい準備

金融機関に相談する前の資料づくりは、生成AIで下書きできます。

図: 月別売上の表、前年同期比の計算、資金使途の整理、説明メモの下書きの4段を上がった先に、人が決めるものとして借りる額と返済計画がある
図解6|相談前の4つの準備と、人が決める2つのこと
  • 月別売上の表づくり(会計ソフトから出した月別の売上を、前年、2年前、3年前と横に並べる)
  • 前年同期比の計算(最近3か月と最近6か月の合計を出し、前年の同じ期間からの減少率を出す)
  • 資金使途の整理(設備資金と運転資金に分け、見積書の項目と対応させる)
  • 説明メモの下書き(なぜ必要か、何に使うか、どう返すかをA4一枚にまとめる)

人が決めること

  • 借りる額と返済計画
  • どの資金に申し込むか(金融機関と相談して決める)
  • 要件に当てはまるかの判断(金融機関、信用保証協会、市町の認定による)

入力しないもの

決算書の原本、取引先の社名、口座の情報、役員や従業員の個人情報は入力しません。売上は月別の合計だけにして、会社名を伏せても計算はできます。会社で使ってよい生成AIと、入力してよい情報の範囲は、静岡の中小企業の生成AI利用ルール|A4一枚で始めるの形で先に決めておきます。

指示の例

次の表は、当社の月別の売上高(単位:万円)です。今年、前年、2年前の順に並べています。
(ここに月別の表を貼る)
この表だけを使って、次の作業をしてください。
1. 最近3か月間と最近6か月間の売上高の合計を、今年・前年・2年前で計算する
2. 前年の同期比、2年前の同期比の減少率を、式と一緒に出す
3. 静岡県の経済変動対策貸付の売上の要件
   「最近3か月間の売上高が前年の同期比10%以上減少」
   「最近6か月間の売上高が前年の同期比5%以上減少」
   に数字の上で当たるかを、当たる・当たらないで答える
条件:表にない数字は使わない。減少の理由は推測しない。

出てきた計算は、電卓か表計算ソフトで1か所ずつ確かめます。要件に当たるかどうかの最終の判断は、金融機関と信用保証協会が行います。

まとめ

静岡県の制度融資の融資利率は、令和8年9月1日の改定後、経営改善資金が年2.15%、経済変動対策貸付が年1.85%です。基準金利から県の利子補給率を引いた率で、成長産業分野支援資金のほかは固定金利です。利息とは別に信用保証料がかかり、普通保証は9区分で決まります。

売上が減った会社には経済変動対策貸付があり、米国関税対応枠と中東情勢の変化の影響による要件の緩和は、令和9年3月31日までです。設備資金は契約前の申込みが条件なので、発注の前に取扱金融機関へ相談します。月別売上の表や説明メモの下書きは生成AIに任せ、借りる額と返済計画は人が決めます。

よくある質問

Q. 静岡県の制度融資の金利は何%ですか。

A. 令和8年9月1日の改定後、一般的な事業資金の経営改善資金は年2.15%、経済変動対策貸付は普通保証の場合で年1.85%です。このほかに信用保証料がかかります。

Q. どこに申し込みますか。

A. 取扱金融機関です。県内に本店または支店がある銀行、信用金庫、信用組合、農協(一部を除く)と商工中金が取り扱っています。商工会議所、商工会、静岡県中小企業団体中央会、静岡県産業振興財団、県の商工金融課でも、相談と申込みを受け付けています。

Q. すでに買った設備の代金に使えますか。

A. 使えません。融資の申込みより前に契約、購入、設置を済ませた設備は、設備資金の対象になりません(一部の資金を除く)。

Q. 個人事業主でも使えますか。

A. 使えます。県内の中小企業者(個人事業主・会社)や協同組合等が対象です。業種ごとに資本金と従業員数の範囲が決まっています。

Q. 9月1日より前に借りた融資の金利は変わりますか。

A. 変わりません。金利一覧表の附則で、施行前に実行された融資は従前の例によるとされています。

Q. 米国関税の影響を受けた場合の枠は、いつまで使えますか。

A. 経済変動対策貸付の米国関税対応枠の取扱期間は、令和9年3月31日までです。

あわせて読みたい

運営元 Uravation より自社に近い業務から着手先を選ぶ材料として、業務別の生成AI活用事例50例を無料で公開しています。 生成AI活用事例 業務別50選を受け取る(無料)

参考・出典