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静岡の保育園・こども園の書類を生成AIで|10月の入園受付

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静岡の保育園・こども園の書類を生成AIで|10月の入園受付

この記事の要点

  • 静岡県内の待機児童数は令和8年4月1日現在で0人となり、2年続けてゼロでした。ただし「利用できなかった児童」は1,608人います。数字がゼロでも、園に来る問い合わせと書類は減りません。
  • 静岡市の令和9年度の保育認定の一次受付は令和8年10月1日から11月2日必着、浜松市は例年10月に募集人数を公表して郵送で受け付けます。10月は園にとって書類が最も重なる月です。
  • 県は保育士確保の取組方針の中で「勤務環境向上及びICT活用に係る巡回支援による保育士の負担軽減」を挙げています。事務を軽くすること自体が県の方針に沿った動きです。
  • 生成AIに任せてよいのは、おたより・園だより・入園案内・掲示物など、外に出す前に職員が必ず読み直す文書の下書きです。指導計画や児童票のように子ども一人ひとりの記録に関わる書類は下書き用途でも扱いを分けます。
  • 園児と保護者の個人情報は入力しない。この一点だけ決めておけば、あとは試しながら広げられます。

静岡県の待機児童は2年続けて0人|それでも10月に書類の山が来る

静岡県が令和8年6月16日に提供した速報によると、県内の待機児童数は令和8年4月1日現在で0人でした。前年に続いて2年連続のゼロです(静岡県健康福祉部こども未来課「保育所等利用待機児童数(令和8年4月1日現在)速報」(令和8年6月16日提供))。

定員・申込・利用・待機の各区分を2つの年で並べた表型の図
令和7年4月と令和8年4月の申込・利用の数字

申込と利用の数字

区分 令和7年4月 令和8年4月 増減
利用定員数 76,826人 76,709人 117人減
申込児童数 67,521人 67,226人 295人減
利用児童数 65,682人 65,618人 64人減
利用できなかった児童数 1,839人 1,608人 231人減
待機児童数 0人 0人 増減なし

「0人」の内訳を読む

待機児童数が0人になるのは、利用できなかった1,608人の全員が国の定義上の待機児童から外れる区分に入っているためです。内訳は、他施設を利用した人が467人、求職活動を休止した人が75人、特定の保育所等だけを申し込んだ人が933人、育児休業を延長した人が133人です。

園の実務から見れば、この1,608人はそのまま「相談・問い合わせ・再申込の対応」として残ります。待機児童ゼロという見出しと、10月から園に届く書類の量は別の話だと考えたほうが実態に合います。

県は保育士の負担軽減にICT活用を挙げている

県は同じ資料の「今後の取組方針」で、4月1日時点の待機児童は発生していないものの年度途中で発生する可能性があるとしたうえで、保育士確保の取組を挙げています。その中の一つが「勤務環境向上及びICT活用に係る巡回支援による保育士の負担軽減」です。

つまり事務を軽くすることは、園の内輪の工夫にとどまらず、県が掲げている方向と同じです。園内で提案するときの根拠にできます。

静岡市と浜松市で入園受付の型が違う

静岡県は二つの政令指定都市を抱えていて、入園受付のやり方も市ごとに違います。近隣市の保護者から問い合わせが来る園では、両方の型を知っておくと説明が早くなります。

静岡市と浜松市の受付日程を左右に分けて並べた図
静岡市と浜松市で違う一次受付の期間と進み方

静岡市の令和9年度入園受付

静岡市の日程は市の公式ページに掲載されています(静岡市「令和9年度認定こども園・保育園・幼稚園等の入園受付」)。

区分 期間
教育認定(1号)市立 令和8年10月1日から10月5日まで
保育認定(2・3号)一次 令和8年10月1日から11月2日必着
保育認定(2・3号)二次 令和8年11月4日から令和9年2月5日必着

児童面接は令和8年11月に実施予定で、面接日時の通知と選考結果の速報はSMSなどで配信されます。書類は各区の子育て支援課の窓口に提出するのが原則です。

浜松市の型

浜松市は、前年度(令和8年4月入園分)の案内では一次受付の募集人数を10月1日に公表し、受付期間を10月1日から10月15日までの郵送のみとしていました。募集人数の確定公表は11月25日、希望園の変更期間は11月26日から11月28日、結果の発送は1月9日です。二次受付は1月26日に募集人数を公表し、1月26日から1月30日まで受け付け、2月25日に結果を発送する流れでした(浜松市「広報はままつ 子育て応援コラム(2025年9月号)」)。

令和9年度(2027年4月入園)の日程については、2026年9月時点で市の公式ページに掲載されているのを確認できていません。実際の案内は市の公式ページで確認してください。

園側の準備は10月に集中する

どちらの市でも、10月に入ると見学希望、申込書の書き方の質問、在園児の保護者への案内、翌年度の職員体制の検討が同時に走ります。園だよりの号数は増え、掲示物も増えます。ここが生成AIを試すのにちょうどよい場面です。

10月に園で増える書類を分解する

「書類が多い」とひとくくりにすると手が付けられません。誰が読むかで分けると、下書きを任せられるものとそうでないものがはっきりします。

園の書類を読み手別に3つへ枝分かれさせた図
読み手で3つに分けた園の書類

外部に出す文書

見学案内、入園説明会の案内、園だより、掲示物、ホームページのお知らせ、欠席や行事変更の一斉連絡がここに入ります。読み手は保護者や見学希望者で、書く内容は園として決まっていることの伝え方です。定型が多く、毎年似た文章を作り直しています。

内部で使う文書

職員会議の記録、シフトの検討メモ、行事の進行表、備品の発注リスト、ヒヤリハットの共有メモなどです。読み手は職員だけで、外に出ないぶん体裁を整える必要が薄いものが多くあります。

子どもの記録に関わる文書

指導計画、児童票、保育日誌、連絡帳、要録がここです。特定の子どもの様子や家庭の状況が入るため、扱いは他の2つとまったく別にします。

生成AIに下書きさせてよい文書、分けて考える文書

下書きから任せてよいもの

外部に出す文書と内部で使う文書は、下書きから任せて問題ありません。「来月の園だよりの冒頭あいさつを、季節の話題を入れて200字で3案」「入園説明会の案内文を、持ち物と駐車場の注意を箇条書きで」といった頼み方をすると、最初の一稿が数十秒で出ます。

任せてよい文書と線を引く文書を上下の帯で分けた図
下書きを任せられる文書と、線を引く文書

ここでの生成AIの役割は、白紙を埋めることです。出てきた文章をそのまま出すのではなく、園の言い回しに直す作業が残ります。それでも、ゼロから書くより手が動きます。同じ考え方は介護の記録や書類でも使えます。手順は介護記録と書類を生成AIで軽くする手順にまとめています。

子どもの記録は入力の前で線を引く

指導計画や児童票は、子ども一人ひとりの姿を職員が見て書くものです。ここを生成AIに任せると、書かれた内容と実際に見た姿がずれます。

使うとすれば、子どもの情報を含まない段階に限ります。たとえば「3歳児の10月のねらいを立てるときに考える観点を並べて」のように、一般的な枠組みを出させて、そこから先は職員が自分の言葉で書く形です。特定の園児の名前、生年月日、家庭状況、健康情報は入力しません。

保護者対応の文面は慎重に

苦情や事故の報告、けがの連絡など、事実関係が争点になる文書も生成AIの下書きには向きません。表現がなめらかになるぶん、事実と解釈の境目があいまいになりやすいためです。事実を箇条書きで自分で書き、それを読みやすく並べ直すところだけ任せるのが安全です。

おたよりと入園案内をつくる手順

実際の進め方は次の順番です。

去年の文書から短縮版までの手順を左から右に並べた図
去年の文書から今年の下書きを作るまでの順番

5つのステップ

  1. 去年の同じ文書を1つ用意し、園児の名前や写真の説明など個人が特定できる部分を消します。
  2. 生成AIに「この形式で、今年の内容に置き換えた下書きを作って」と伝え、今年の日付・行事・持ち物を箇条書きで渡します。
  3. 出てきた下書きを読み、園の言い回しに直します。日付と数字は必ず自分の手元の資料と突き合わせます。
  4. 掲示用と配布用で字数が違う場合は、同じ内容から短縮版を作らせます。
  5. 外国籍の保護者が多い園では、日本語のほうを先に平易にしてから翻訳に回します。

効くのは短縮と言い換え

4の「短縮版」と5の「言い換え」は、人がやると地味に時間がかかる作業で、生成AIがいちばん効くところです。やさしい日本語への書き換えの型は説明文書をやさしい日本語にする記事で扱っています。

数字の突き合わせを省かないでください。生成AIは前後の文脈から日付や人数をそれらしく補うことがあります。行事の日、集合時刻、持ち物の個数は、必ず元の資料を見て確認します。

個人情報の線引きを1枚にしておく

園で生成AIを使い始めるときに決めることは多くありません。次の3行を紙に書いて事務室に貼るだけでも足ります。

  • 園児と保護者の名前、生年月日、住所、健康情報、家庭状況は入力しない。
  • 職員の個人情報も入力しない。
  • 外に出す文書は、出す前に必ず職員がもう一度読む。
入力しない項目と読み直しの決まりを3段に積み上げた図
事務室に貼る3行のルール

無料で使えるサービスの中には、入力した内容が学習に使われる設定になっているものがあります。園で使うアカウントは、学習に使わない設定にできるものを選び、設定画面を一度開いて確認してください。

この線引きを最初に決めておくと、職員が「これは入れていいのか」で止まらなくなります。運用ルールの作り方そのものは、園でも一般企業でも大きくは変わりません。

職員体制の話とつなげる

園の事務を軽くする話は、最後は人の話に戻ります。県の取組方針にも、潜在保育士の復帰支援、保育士修学資金等の貸付、キャリアアップ研修による離職防止、年度途中入所児童に対応するための保育士配置支援が並んでいます。

事務が軽くなれば、その時間は保育に戻ります。採用の場面でも「事務の負担を減らす取組をしている」と具体的に書けるほうが伝わります。求人票や園の紹介文を整えるときの考え方は静岡の採用業務での生成AI活用が参考になります。

県全体の子どもの数や人の移動は、園の定員を考えるときの前提になります。県内の人口の動きは静岡県の人口移動の読み方で整理しています。

よくある質問

Q. 静岡県の待機児童数はどこで確認できますか。
静岡県の公式ホームページの「保育所等利用待機児童数の状況」のページに、基準日ごとの資料が掲載されています。令和8年4月1日現在の速報値は令和8年6月16日に提供されています。

Q. 待機児童が0人なら、入りたい園に入れるということですか。
そうとは限りません。令和8年4月1日現在で利用できなかった児童は1,608人いて、そのうち933人は特定の保育所等だけを申し込んだ人です。希望する園に入れなかった人は国の定義上の待機児童に数えられない場合があります。

Q. 連絡帳の返事を生成AIに書かせてもよいですか。
おすすめしません。連絡帳はその子の当日の様子を書くもので、園児の情報を入力することにもなります。書き出しの言い回しに迷うときだけ一般的な表現例を出させて、中身は職員が書く形にしてください。

Q. 無料のサービスでも使えますか。
使えますが、入力内容が学習に使われる設定になっていないかを確認してください。園児・保護者・職員の個人情報を入力しないという前提は、有料・無料にかかわらず変わりません。

Q. 静岡市と浜松市で申込の締切は同じですか。
違います。静岡市の令和9年度の保育認定の一次受付は令和8年10月1日から11月2日必着です。浜松市は前年度の案内では10月1日から10月15日までの郵送のみでした。令和9年度の日程は各市の公式ページで確認してください。

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参考・出典