この記事の要点
静岡県で2025年(令和7年)に生まれた日本人の子どもは17,092人です(子の住所で数えた数)。厚生労働省が2026年9月30日に公表した確定数で、6月に公表された概数と同じ人数でした(厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況」(令和8年9月30日))。
合計特殊出生率は1.21(概数)で、全国の1.14を上回ります。47都道府県のうち高い方から27番目で、福岡県と同じ値です(この記事で数えた順位)。2024年の静岡県は1.19で30位でした(静岡県 統計センターしずおか「合計特殊出生率」(令和6年・PDF))。
政令市では浜松市が4,235人、静岡市が3,307人で、2市を合わせると県の出生数の約44%になります(この記事で計算)。
早見表:静岡県の出生と人口動態(2025年)
この表の見方
出生数・死亡数・婚姻件数・離婚件数は、厚生労働省の確定数の都道府県別の表から書き写しました(厚生労働省「令和7年人口動態統計(確定数)統計表」(令和8年9月30日・PDF))。これらの数は日本で起きた日本人の出生・死亡などを数えたもので、外国籍の人の出生・死亡は含みません。県への振り分けは、出生は子の住所、死亡は死亡者の住所によります。合計特殊出生率と出生率は、6月に公表された概数の値です(厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)の概況」(PDF))。

2026年10月14日時点で厚生労働省のページを確認したところ、確定数の概況では、合計特殊出生率についての資料は「11月の公表時に掲載」とされていました。
静岡県の早見表
| 項目 | 2025年の値 | 数字の区分 |
|---|---|---|
| 出生数 | 17,092人(男8,730人・女8,362人) | 確定数 |
| 合計特殊出生率 | 1.21(全国1.14) | 概数 |
| 出生率(人口千対) | 5.1(全国5.6) | 概数 |
| 死亡数 | 49,032人 | 確定数 |
| 自然増減(出生数−死亡数) | △31,940人 | 確定数 |
| 婚姻件数 | 12,440組 | 確定数 |
| 離婚件数 | 4,759組 | 確定数 |
死亡数は出生数の約2.9倍
2025年の静岡県では、亡くなった人が生まれた子どもより31,940人多く、死亡数は出生数の約2.9倍です(49,032人÷17,092人・この記事で計算)。
全国の出生数は671,270人で、前年より14,903人少なくなりました(厚生労働省「報道発表資料」(令和8年9月30日・PDF))。静岡県の出生数は全国の約2.5%にあたります(17,092人÷671,270人・この記事で計算)。
2024年との比較:出生数は347人減、合計特殊出生率は1.19から1.21へ
出生数は概数どうしで比べる
静岡県のまとめでは、2024年(令和6年)の出生数は17,439人でした(静岡県 統計センターしずおか「人口の自然増減率」(令和6年・PDF))。この値は概数です。

2025年の17,092人は概数と確定数が同じ値なので、概数どうしで比べると347人減で、減り方は約2.0%です(この記事で計算)。前年の確定数と比べる場合は、2024年の確定数を別に確かめてから書きます。
合計特殊出生率は上がった
静岡県の合計特殊出生率は、2024年の1.19から2025年は1.21に上がりました。全国は1.15から1.14に下がっています(どちらも厚生労働省の概数の図表の値)。
出生数が減っても、合計特殊出生率が上がることがあります。合計特殊出生率は15〜49歳の女性の年齢別の出生率を足し合わせた数字なので、女性の人数が減ると、出生数が減っていても率は上がる場合があるためです。出生数と合計特殊出生率は、増えた・減ったの向きが同じとは限りません。
全国の中の静岡県:合計特殊出生率は27番目
47都道府県の並び
2025年の合計特殊出生率(概数)は、沖縄県の1.52が最も高く、東京都の0.96が最も低い値です。静岡県の1.21より高い道府県は26あり、静岡県は福岡県と並んで高い方から27番目です(この記事で数えた順位)。2024年の静岡県は30位でした。

順位は小数第2位までの値で並べたものです。同じ値の県が並ぶことがあるので、資料には「1.21・27番目(福岡県と同じ値)」のように値と並べて書きます。
近くの県との比較
| 県 | 2025年 | 2024年 |
|---|---|---|
| 長野県 | 1.25 | 1.30 |
| 山梨県 | 1.23 | 1.26 |
| 岐阜県 | 1.23 | 1.27 |
| 静岡県 | 1.21 | 1.19 |
| 愛知県 | 1.20 | 1.22 |
| 神奈川県 | 1.05 | 1.08 |
厚生労働省の概数の「都道府県別にみた合計特殊出生率」の図表から書き写しました。表の6県のうち、2024年から2025年にかけて合計特殊出生率が上がったのは静岡県だけです。
静岡市と浜松市の出生と死亡(2025年)
政令市2市の早見表
| 項目 | 静岡市 | 浜松市 | その他の市町(差し引き) |
|---|---|---|---|
| 出生数 | 3,307人 | 4,235人 | 9,550人 |
| 死亡数 | 9,308人 | 10,019人 | 29,705人 |
| 自然増減 | △6,001人 | △5,784人 | △20,155人 |
| 婚姻件数 | 2,556組 | 3,019組 | 6,865組 |
| 離婚件数 | 902組 | 981組 | 2,876組 |
静岡市と浜松市の値は、厚生労働省の確定数の統計表の指定都市の行から書き写しました。「その他の市町」は、県全体の値から2市を引いたこの記事の計算です。

2市で県の出生数の約44%
浜松市と静岡市を合わせた出生数は7,542人で、県全体の約44%です(この記事で計算)。浜松市の出生数は静岡市より928人多く、死亡数の差(711人)より大きいため、自然減は浜松市の方が217人小さくなっています。
静岡市と浜松市以外の33市町を合わせた出生数は9,550人で、県全体の半分を超えます。県の数字を2市の数字だけで代わりに使わないようにします。
市町別の合計特殊出生率は複数年の推定値
市町ごとの合計特殊出生率は、厚生労働省の「人口動態保健所・市区町村別統計」で、国勢調査の年を中心とした5年間(最新は2018〜2022年)の出生をまとめて推定した値(ベイズ推定)として公表されています。ただし静岡市と浜松市(指定都市)は、国勢調査の年に限り、確定数で1年ごとの値も算出されています(2020年は静岡市1.32・浜松市1.44)。2025年も国勢調査の年なので、11月に公表予定の確定数の率で両市の値が出る見込みです。出生数の少ない町では1年ごとの値が大きく上下するため、その市町を含む都道府県(以前の回では二次医療圏)の出生の状況も使って安定した値を出す方法です(厚生労働省「人口動態保健所・市区町村別統計の概況」参考(ベイズ推定とは))。
市町の値を社内資料に載せるときは、対象の期間と「ベイズ推定値」であることを書き添え、県の1年ごとの値と同じ表に並べないようにします。
出生数・出生率・合計特殊出生率の読み分け
出生数は人数、出生率は人口千人あたり
出生数は、その年に生まれた子どもの人数です。出生率は人口千人あたりの出生数で、静岡県の2025年は5.1(概数)、全国は5.6でした。人口の多い県ほど出生数は大きくなるので、県どうしを比べるときは率を使います。

合計特殊出生率は年齢別の出生率の合計
合計特殊出生率は「15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」です(静岡県 統計センターしずおか「合計特殊出生率」)。1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の目安として使われます。
概数は6月、確定数は9月、合計特殊出生率は11月
人口動態統計の月報年計(概数)は調査年の翌年6月上旬に、確定数は翌年9月に公表されます(厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)の概況」)。2025年分の確定数は2026年9月30日に公表され、静岡県の出生数17,092人は概数と同じでした。
合計特殊出生率は、確定数では「令和7年国勢調査」の人口を使って計算し直すため、概数の1.21から変わる可能性があります。全国の合計特殊出生率は9月30日の確定数で1.14と公表済みですが、静岡県など都道府県別の値は11月に公表される予定で、厚生労働省は合計特殊出生率についての資料を11月の公表時に掲載するとしています。資料に1.21を使うときは「概数」と書き添え、11月に確定値が出たら置き換えます。
静岡の会社で数字を使う場面
採用計画の前提として
2025年に生まれた県内の日本人の子ども17,092人が18歳になるのは2043年です(この記事で計算)。外国籍の子どもはこの数に含まれません。高卒・大卒の採用を長い目で考えるときの前提として、出生数の推移を年ごとに並べておくと、社内の議論がしやすくなります。
拠点が静岡市と浜松市のどちらにあるかで、地元の出生数は1,000人近く違います(2025年は浜松市が928人多い)。採用の地元比率を考えるときは、県全体ではなく拠点の市の数字も見ます。
子育て支援の制度を考える材料として
県内の婚姻件数は2025年に12,440組でした。社員の結婚・出産に合わせた休暇や保育の制度を見直すときの、地域の動きを知る材料になります。保育所の入所申込みなど、市町ごとに時期が決まっている手続きもあるので、社員への案内は拠点の市町の情報で作ります。
社内資料に載せるときの書き方
数字には「何年の」「確定数か概数か」「誰の統計か」を書き添えます。
静岡県の出生数 17,092人(2025年・厚生労働省「人口動態統計」確定数) 静岡県の合計特殊出生率 1.21(2025年・概数。確定数の値は11月に公表予定) 浜松市の出生数 4,235人/静岡市の出生数 3,307人(2025年・確定数)
生成AIで準備できること、人が決めること
任せてよい準備
- 厚生労働省の統計表から、静岡県・静岡市・浜松市の行を表に起こす下書き(値は原本と照合する)
- 前年との差や割合の計算の検算
- 出生数と合計特殊出生率の違いを社内向けに説明する文の下書き
- 資料の注記(概数か確定数か、公表日)の書き方の統一
人が決めること
- どの年の数字を使うか、概数か確定数か
- 自社の採用計画や子育て支援の制度にどう当てはめるか
- 社外に出す資料での表現と、数字の確認
指示の例
次の数字だけを使って、社内向けの説明文を200字以内で書いてください。 ・静岡県の出生数 17,092人(2025年・確定数) ・静岡県の合計特殊出生率 1.21(2025年・概数)、全国 1.14 ・浜松市の出生数 4,235人、静岡市の出生数 3,307人(2025年・確定数) 条件: 1. ここにない数字、順位、原因の説明は書かない 2. 合計特殊出生率には「概数」と必ず書く 3. 出生数と合計特殊出生率を混ぜて書かない
出てきた文の数字が早見表と合っているか、「概数」の書き忘れがないかを確かめてから使います。

まとめ
静岡県の2025年の出生数は17,092人(確定数)で、合計特殊出生率は1.21(概数)でした。合計特殊出生率は全国の1.14を上回り、47都道府県で高い方から27番目です。
静岡市は3,307人、浜松市は4,235人で、2市を合わせて県の約44%です。合計特殊出生率は11月に確定数の資料が出る予定なので、資料には「概数」と書き添え、確定値が出たら置き換えます。
よくある質問
Q. 静岡県の2025年の出生数は何人ですか。
A. 17,092人です(厚生労働省「人口動態統計」確定数・2026年9月30日公表)。男8,730人、女8,362人で、6月に公表された概数と同じ人数でした。
Q. 静岡県の合計特殊出生率は全国で何位ですか。
A. 2025年(概数)は1.21で、47都道府県のうち高い方から27番目(福岡県と同じ値)です。2024年は1.19で30位でした。
Q. 静岡市と浜松市では、どちらの出生数が多いですか。
A. 2025年は浜松市が4,235人、静岡市が3,307人で、浜松市が928人多くなっています。
Q. 合計特殊出生率の確定値はいつ出ますか。
A. 厚生労働省は、2026年9月30日の確定数の概況で、合計特殊出生率についての資料を11月の公表時に掲載するとしています。確定値は国勢調査の人口で計算し直すため、概数の1.21から変わる可能性があります。
Q. 市町別の合計特殊出生率はどこで見られますか。
A. 市町ごとの値は、厚生労働省の「人口動態保健所・市区町村別統計」で、複数年の出生をまとめた推定値(ベイズ推定)として公表されています。県の1年ごとの値とは計算の方法が違うので、並べて比べないようにします。静岡市と浜松市は、国勢調査の年に限り確定数で1年ごとの値も出ます(2025年分は11月に公表予定の確定数の率で出る見込み)。
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