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静岡の公的な生成AI研修|県とポリテクの在職者訓練の選び方

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静岡の公的な生成AI研修|県とポリテクの在職者訓練の選び方

この記事の要点

静岡県内で社員に生成AIの基礎を学ばせるなら、まず公的な在職者訓練を確かめると費用を抑えられます。県のスキルアップ研修ガイド2026では、工科短期大学校と浜松技術専門校の「在職者に向けたDX等業務改善促進支援」が受講料原則無料で、10月16日に「中小企業向け初めて学ぶ生成AI」(定員15)が組まれています。ポリテクセンター静岡の生産性向上支援訓練では、「生成AIの活用」が2027年1月22日にポリテクカレッジ浜松で受付中でした(受講料3,300円・2026年10月1日確認)。静岡市に本社か工場がある中小企業は、市の受講料補助の対象となる場合があります(要件審査あり・支給を保証するものではありません)。

公的な生成AI研修は2つの窓口に分かれている

静岡県内で在職者が受けられる公的な研修は、県が開く「スキルアップ研修(在職者訓練)」と、ポリテクセンター静岡が開く「生産性向上支援訓練」の2つが軸です。

窓口 運営 主な会場 受講料 申込み
スキルアップ研修(在職者訓練) 静岡県(工科短期大学校・浜松技術専門校) 工科短期大学校の静岡キャンパス(静岡市清水区)と沼津キャンパス(沼津市)、浜松技術専門校(浜松市中央区) DX等業務改善促進支援の講座は原則無料 各校のウェブサイトから電子申請
生産性向上支援訓練 ポリテクセンター静岡(生産性向上人材育成支援センター) 東部・中部・西部の8会場 オープンコースは2,200円または3,300円 受講申込書をメールかFAX、Web申込み
県のスキルアップ研修と、ポリテクセンター静岡の生産性向上支援訓練を左右に並べ、それぞれの実施校・会場・申込み方法を示した図
県の在職者訓練とポリテクの生産性向上支援訓練

県のスキルアップ研修(在職者訓練)

静岡県の在職者訓練のページによると、県は企業などで働いている人を対象に、2日から数週間の様々なスキルアップ研修を開いています。デジタル化に関連した技術者等を対象としたコースを、ものづくり人材育成協定企業や工業技術研究所等と連携して実施しているほか、企業や業界団体の要望に応じたオーダーメイド型の研修もあります。県の職業訓練の案内では、在職者訓練は短期(数日〜数週間)で、昼間コースと夜間コースがあるとしています。

ポリテクセンター静岡の生産性向上支援訓練

ポリテクセンター静岡の生産性向上人材育成支援センターは、従業員を対象に、企業の生産性を向上させるための知識や手法を習得する職業訓練を開いています。「生産管理」「品質保証・管理」「バックオフィス」「データ活用」「倫理・セキュリティ」など14分野、計134コースがあり、センターが企画するオープンコースと、個別企業のニーズに応じて提案するオーダーコースの2種類があります。

県の講座|受講料原則無料のDX等業務改善促進支援

スキルアップ研修ガイド2026によると、「在職者に向けたDX等業務改善促進支援」は工科短期大学校と浜松技術専門校が開く訓練で、DX化を始めとした業務改善による生産性向上手法を学びます。講座の対象者は企業従業員の方に限られ、受講料は原則無料です。

開講月の3か月前の月初日に受付が始まり、電子申請、受付締切日を経て、10月16日の中小企業向け初めて学ぶ生成AIを受講する流れを示した図
県の講座の申込みから受講まで

生成AIの講座は10月16日の1日コース

「中小企業向け初めて学ぶ生成AI」は、10月16日の昼6時間×1日、定員15、実施校は静岡です。ガイドの概要は「DX推進に向けた業務改善ツールとして、生成AIの活用について学ぶ」です。開講まで2週間ほどのため、空き状況は2026年10月1日時点で確認できていません。受講を考える場合は、工科短期大学校の静岡キャンパス(電話054-345-3098)に問い合わせてください。

10月以降に残っているDX関連の講座

コース名 日程 実施校 定員
中小企業向け初めて学ぶ生成AI 10月16日(昼6時間×1日) 静岡 15
管理システム構築:Access(初級) 11月2日〜11月10日(夜3時間×5日) 浜松 10
DX・業務効率化のためのVBAテクニック(業務効率化編) 11月12日〜11月19日(夜3時間×5日) 浜松 10
業務改善に向けたデジタル化入門 3月9日・16日(昼6時間×2日) 静岡 5

ガイドの実施校の欄は「静岡」「沼津」「浜松」の3つで、問い合わせ先として工科短期大学校の静岡キャンパス・沼津キャンパスと浜松技術専門校(浜松テクノカレッジ)が並んでいます。9月28日・29日の「デジタル時代におけるDX講座」(浜松)など、年度前半の講座はすでに終わっています。

受付開始は開講月の3か月前

ガイドのよくある質問では、受付開始日は各研修の開講月の3か月前の月初日(土・日・祝日除く)で、例として「11/9開講→8/3受付開始」が示されています。受付締切日は各校のウェブサイトか電話で確認します。申込みは工科短期大学校・浜松技術専門校のウェブサイトから電子申請でき、電子申請以外の方法は各校に電話で問い合わせます。

対象は企業の従業員で、事業所からの申込みが基本

在職者訓練の対象は、主に中小企業等で働いている方(自営、パート、アルバイト等を含む)で、事業所からの申込みが基本です。DX等業務改善促進支援の講座は企業従業員の方に限られます。また、ガイドには、地域活性化創造プロジェクト対象事業は人材開発助成金の対象外と書かれています。

ポリテクの講座|生産性向上支援訓練の生成AIの活用

「生成AIの活用」は令和8年度に3回

令和8年度のオープンコース一覧には「生成AIの活用」が3回あります。8月25日(ポリテクセンター静岡・定員30)と9月24日(沼津トラストビル・定員25)は終了しており、2026年10月1日に確認した時点で受付中だったのは、2027年1月22日(金)にポリテクカレッジ浜松で開く回(定員30・受講料3,300円)です。

受講申込書を出してから受講案内、振り込み、コース実施日までの流れと、受講案内が届く時期と振り込みとキャンセルの期限を示した図
ポリテクの講座の申込みから実施日まで

生成AIと組み合わせやすい講座

生成AIの講座の前後に、社内の進め方や情報管理を学べる講座を組み合わせると、受講後に社内へ広げやすくなります。一覧で2026年10月1日に受付中だった講座は次のとおりです。

コース 日程 会場 定員 受講料
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進 11月4日(水) ポリテクセンター静岡 30 3,300円
RPA活用 11月6日(金) ポリテクカレッジ浜松 20 3,300円
情報漏えいの原因と対応・対策 11月17日(火) 掛川市生涯学習センター 30 2,200円
IT新技術による業務改善 11月25日(水) プラサヴェルデ 20 3,300円
Pythonを活用した事務業務の効率化 12月3日(木) ポリテクカレッジ浜松 30 3,300円
生成AIの活用 1月22日(金) ポリテクカレッジ浜松 30 3,300円
DX人材育成の進め方 1月26日(火) ポリテクセンター静岡 30 3,300円

会場の所在地は、ポリテクセンター静岡が静岡市駿河区登呂、ポリテクカレッジ浜松が浜松市中央区法枝町、プラサヴェルデが沼津市大手町、掛川市生涯学習センターが掛川市御所原です。オープンコースは東部・中部・西部の各地域で開かれるので、事業所に近い会場を選べます。

申込みからキャンセルまでの決まり

センターの案内に書かれている流れは次のとおりです。

  • 受講申込書をメールかFAXで送ります。Webでの申込みも始まっています
  • 受講案内は、コース実施日の概ね20日前を目途に届きます
  • 受講料は、コース実施日の7開庁日前(土日祝日を含まない)までに振り込みます。現金での支払いは受け付けていません
  • キャンセルは7開庁日前までに電話で連絡し、受講取消届を出します。過ぎると受講料は返金されません
  • 応募者が6名未満の場合は、コースが中止になることがあります
  • 受講者の変更は、同じ企業内であれば可能です

集合研修が難しい会社はサブスクリプション型

同じ日にまとまった人数を出せない会社向けに、eラーニング形式で複数の訓練を受けられる定額制のサブスクリプション型生産性向上支援訓練もあります。センターの案内によると、「生産性向上コース」か「DX対応コース」(3コース12時間程度)の動画に、ITスキルの動画(4時間程度)を加えて、2か月間何度でも視聴できます。DX対応コースには「AI(人工知能)活用」が入っています。受講料は2026年10月1日時点で確認できていないため、センターの案内で確かめてください。

静岡市の会社は受講料の補助も確かめる

補助の内容

静岡市の中小企業DX人材等育成支援事業補助金は、中小企業が自社の社員に研修を受講させる事業の経費を補助する制度で、令和8年度の交付申請を受け付けています(ページの更新日は2026年5月28日)。DX・デジタル人材育成事業は補助限度額10万円・補助率3分の2、技能・生産性向上人材育成事業は補助限度額5万円・補助率2分の1で、補助回数は年度内で1回です。補助対象経費は、研修の受講料と、研修の主催者の指示で購入した書籍代・教材費です。いずれも対象となる場合があります(要件審査あり・支給を保証するものではありません)。

市内に本社又は工場を保有する中小企業者が交付申請に進む流れと、資格取得を目的とする研修など対象外になる3つの研修を示した図
静岡市の補助で対象外になる研修

対象になる研修と、ならない研修

市のページには、対象となる研修(令和8年5月14日現在)として、静岡県立工科短期大学校、ポリテクセンター静岡、ポリテクカレッジ浜松、静岡県立大学、公益財団法人静岡県産業振興財団などの研修が並んでいます。民間教育事業者の研修も、交付申請書に受講させる理由と見込む効果を具体的に書けば、補助の対象とすることが可能とされています。

一方で、資格取得を目的とする研修、受講料を受講者本人が負担する研修、国や地方公共団体等から補助金を受けている研修は対象外です。申請は原則オンラインで、窓口は静岡市清水区旭町の清水庁舎5階にある静岡市役所産業振興課です。

静岡市以外に本社がある会社

補助の対象者は、市内に本社又は工場を保有する中小企業者などです。浜松市など他の市町に同じ趣旨の補助があるかは、2026年10月1日時点で確認できていません。所在地の市町の窓口で確かめてください。社内で講師を招いて行う研修については、国の人材開発支援助成金の対象となる場合があります(要件審査あり・支給を保証するものではありません)。詳しくはAI研修に使える人材開発支援助成金の記事にまとめています。

公的講座で足りる部分と、社内で決める部分

公的講座で身につくこと

公的講座は、業務改善ツールとしての生成AIの活用、DXの進め方、情報漏えいの原因と対策といった、どの会社にも共通する内容を学ぶ場です。費用を抑えて、推進役になる社員が最初の土台をつくるのに向いています。

社内で決めておくこと

公的講座では、自社の業務や情報の扱いまでは決められません。次の3つは、受講の前後に社内で決めておきます。

  • 使うサービスとアカウント
  • 入力しない情報
  • 自社の業務に当てはめた練習題材

1つ目と2つ目は生成AI利用ルールをA4一枚で始める記事で扱っています。3つ目は議事録を生成AIで作る記事のように、社内に実際にある仕事から選ぶと定着しやすくなります。社内向けの研修を組み立てる手順は中小企業の生成AI研修の始め方にまとめています。

受講者の選び方

1回の定員は、県の生成AI講座が15、ポリテクの「生成AIの活用」が30です(県のガイド・センターの一覧)。最初は全員ではなく、推進役になる人と、文書の多い部署から1人ずつ出すと、受講後に社内で教える人ができます。推進役の置き方はAI推進担当が最初にやることの記事を参照してください。

受講後の社内展開を生成AIで軽くする

受講報告は生成AIに下書きさせる

受講した社員が書く受講報告は、生成AIに下書きさせると負担が減ります。研修の資料をそのまま貼るのではなく、自分のメモを渡して整えさせます。

受講報告、社内勉強会、自社で試せる業務、社内ルール、次の受講者の順に回る輪と、事業主向けアンケートの位置を示した図
受講してから次の受講者を決めるまでの回し方
あなたは社内研修の報告書を整える担当です。
以下は私が研修中に取ったメモです。

[ここにメモを貼る]

次の条件で、A4一枚の受講報告を作ってください。
・見出しは「学んだこと/自社で試せる業務/試す前に決めること」の3つ
・自社で試せる業務は、私のメモに出てくる業務だけを書く
・私が書いていない数字や固有名詞は足さない
・判断に迷う箇所は[要確認]と書く

社内勉強会の資料にする

受講報告を元に、朝礼や部門会議で10分の社内勉強会を開きます。研修のテキストを複製して回すのではなく、自社の業務に置き換えた例を1つ見せるほうが伝わります。

社内ルールを見直して、次の受講者を決める

社内勉強会で出た質問は、社内ルールの見直しに使います。そのうえで次の受講者を決め、県とポリテクの次の日程に申し込みます。ポリテクの生産性向上支援訓練では、訓練終了後に受講者向けアンケート、概ね2〜3か月後に事業主向けアンケートがあるので、それまでに自社で試せる業務を1つ実際に試しておくと答えやすくなります。

まとめ

静岡県内の公的な生成AI研修は、県の工科短期大学校・浜松技術専門校のスキルアップ研修と、ポリテクセンター静岡の生産性向上支援訓練が2つの軸です。県の「在職者に向けたDX等業務改善促進支援」は受講料原則無料で、ポリテクの「生成AIの活用」は年度内に浜松で受付中の回が残っています。静岡市の会社は、市の補助の対象となる場合があります(要件審査あり・支給を保証するものではありません)。公的講座で土台をつくり、使うサービスや入力しない情報は社内で決める、という分担で進めてください。

よくある質問

Q. 県の講座とポリテクの講座は、どちらから受ければよいですか。

日程と会場で選んでかまいません。県の生成AI講座は10月16日、ポリテクの「生成AIの活用」は2027年1月22日に受付中の回があります(2026年10月1日確認)。県の講座で基本を押さえ、ポリテクの「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」や「情報漏えいの原因と対応・対策」で社内の進め方を補う順番も取れます。

Q. 個人で申し込めますか。

どちらも従業員を対象にした訓練です。県の在職者訓練は事業所からの申込みが基本で、DX等業務改善促進支援の講座は企業従業員に限られます。ポリテクの生産性向上支援訓練も、従業員を対象に受講申込書で申し込む仕組みです。

Q. 10月16日の生成AI講座はまだ申し込めますか。

空き状況は2026年10月1日時点で確認できていません。ガイドに載っている工科短期大学校の静岡キャンパス(電話054-345-3098)に問い合わせてください。定員は15です。

Q. 静岡市の補助と人材開発支援助成金は一緒に使えますか。

この記事では併用の可否を確認できていません。静岡市の補助は、国や地方公共団体等から補助金を受けている研修を対象外としています。両方を検討する場合は、申請前に市の産業振興課と助成金の窓口の両方に確認してください。

Q. 社員をまとめて受講させたいときはどうすればよいですか。

県はオーダーメイド型のスキルアップ研修、ポリテクは個別企業のニーズに応じて提案するオーダーコースを用意しています。同じ日に人数を出せない場合は、ポリテクのサブスクリプション型(eラーニング)も選べます。

Q. 研修で使った生成AIのサービスを、そのまま業務で使ってよいですか。

社内で使うサービスとアカウント、入力しない情報を決めてから使ってください。研修で触れたサービスが、自社の契約やルールに合っているとは限りません。

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参考・出典