SHIZUOKA AI JOURNAL

記事を読む 静岡のAI活用・補助金・研修設計を実務で使う
業務改善

静岡県の入札参加資格の早見表|令和9・10年度の受付と格付

⏱ 約13分で読めます
静岡県の入札参加資格の早見表|令和9・10年度の受付と格付

この記事の要点

静岡県が発注する建設工事と土木施設維持管理業務の入札参加資格は、令和9・10年度分の定期申請が令和8年11月11日から12月23日まで電子申請で受け付けられる予定です。申請方法の詳しい案内は10月下旬ごろに県のホームページで出ます(静岡県「令和9・10年度 定期申請概要」(PDF))。浜松市は建設工事・物品購入・業務委託などの4区分を、11月4日から30日までまとめて受け付けます(浜松市「令和9・10年度入札参加資格審査申請(定期審査)の実施について」(2026年9月11日・PDF))。

この記事では、受付時期の早見表、県の要件、格付の等級、前回からの変更点、浜松市の注意点、生成AIに任せてよい準備をまとめます。

早見表:県・浜松市・静岡市の受付時期

入札参加資格は発注者ごとに別の資格です。県の資格を持っていても、浜松市や静岡市の入札には参加できません。2026年10月7日時点で、各発注者の公式ページから確かめた受付時期は次のとおりです。

発注者 対象の区分 受付の時期 資格の年度
静岡県 建設工事・土木施設維持管理業務 電子申請 令和8年11月11日〜12月23日(予定・予備日 令和9年1月21日と22日)/紙申請 令和9年1月18日〜20日(予定・事前予約制) 令和9・10年度
静岡県 建設関連業務委託(コンサルタント) 随時受付(令和8年4月1日開始) 令和8・9年度
浜松市 建設工事・建設工事関連業務委託・物品購入・業務委託・賃貸借 令和8年11月4日〜11月30日(電子申請は11月1日午前9時から) 令和9・10年度
静岡市 建設工事 現在は令和7・8年度の随時受付。令和9・10年度の定期申請の日程は、2026年10月7日時点で市の案内ページに掲載を確認できていない 令和7・8年度(現行)
静岡市 建設業関連業務委託・物品 随時受付 令和8・9年度(現行)

静岡県は建設工事と維持管理業務が対象

県のこの秋の定期申請は、建設工事と土木施設維持管理業務の委託が対象です。測量や設計などの建設関連業務委託(コンサルタント)は令和8・9年度の資格で、令和8年4月1日から随時受付をしています(静岡県「入札参加資格申請・変更手続き」(2026年8月13日更新))。

申請は原則として電子申請です。令和9・10年度の定期申請からは、納税証明書などの添付書類を電子ファイル(総容量20MB)で送れば、郵送に代えられるようになります。前回の令和7・8年度から、資格の認定通知書は送られず、県のホームページの入札参加資格者名簿に載ることが認定の知らせになっています(静岡県「令和9・10年度 定期申請概要」)。

浜松市は4区分をまとめて受け付ける

浜松市の定期審査は、建設工事、建設工事関連業務委託、物品購入、業務委託・賃貸借の4区分を同じ期間に受け付けます。書類は持参(閉庁日の土日祝日を除く)か郵送で、郵送は11月30日の消印まで有効です。持参の受付時間は午前9時30分から午後4時までで、持参してもその場では審査しません。手引きには「申請期間外の申請は、いかなる理由であっても申請書類を受理しません」と書かれています(浜松市の手引き)。

静岡市は建設工事の日程をまだ確認できない

静岡市の案内ページ(2026年10月5日更新)では、建設工事は令和7・8年度、建設業関連業務委託は令和8・9年度の随時受付が案内されています(静岡市「建設工事及び建設業関連業務のご案内(入札及び契約、入札参加資格の認定等)」(2026年10月5日更新))。物品は令和8・9年度の随時受付です(静岡市「令和8・9年度物品競争入札参加資格審査申請(随時)に関するご案内」)。建設工事の令和9・10年度の日程は、このページの「更新情報」に載るのを待って確かめます。

静岡県の定期申請で確かめる要件

県の概要には、建設工事の申請に必要な要件が4つ書かれています。準備に時間がかかるのは、経営事項審査と納税証明書の2つです。

図: 経営事項審査(審査基準日が令和7年6月1日以降)と総合評定値通知書(令和8年12月31日までに発行)、静岡県税と消費税及び地方消費税の完納を確かめてから電子申請し、入札参加資格者名簿に載る
図解1|経営事項審査と納税の要件を満たして電子申請し、名簿に載る

経営事項審査の審査基準日と通知書の発行日

建設工事の申請では、原則として審査基準日(決算日)が令和7年6月1日以降の経営事項審査を受け、令和8年12月31日までに総合評定値通知書が発行されていることが要件です。令和7年6月1日以降を審査基準日とする通知書が複数ある場合は、いちばん新しいものが使われます(静岡県「令和9・10年度 定期申請概要」)。

3月決算の会社に当てはめると、令和7年3月期の経営事項審査は審査基準日が令和7年6月1日より前なので使えません。令和8年3月期の経営事項審査を受けて、12月31日までに総合評定値通知書を受け取っておく必要があります。電子申請の締切(12月23日)と通知書の発行期限(12月31日)は日付が違うため、申請のときに何を添付するかは、10月下旬に出る詳しい案内で確かめます。

県税と消費税の完納

静岡県税(法人は法人事業税と法人県民税、個人は個人事業税)と、消費税及び地方消費税を完納していることも要件です。県の手続きページには、納期の直後に県税の納税証明書を請求する場合は、財務事務所に領収書を持っていくよう書かれています。納付の方法によっては、財務事務所で納付を確認できるまで時間がかかり、その場で発行できないことがあるためです(静岡県「入札参加資格申請・変更手続き」)。

暴力団排除と申請の方法

役員等が暴力団員等でないことなど、暴力団の排除に関する5つの要件もあります。紙申請ができるのは、事情により電子申請ができない場合と、共同企業体(経常)など県が指定した申請者に限られます。紙申請の会場は県庁別館9階第三会議室で、事前予約制です。

格付の早見表(令和7・8年度の基準)

県が建設工事で格付をするのは、土木一式、建築一式、管、電気の4業種だけです(静岡県「令和9・10年度 定期申請概要」)。格付は総合点数で決まり、土木一式と建築一式は1級技術者数の条件も表に並んでいます。下の表は現行の令和7・8年度の基準です(静岡県「令和7・8年度建設工事入札参加資格等級の格付」(PDF))。

図: 経営事項審査の結果に建設機械やISOなどの加点を足して総合点数を出し、土木一式・建築一式・管・電気の4業種で格付する
図解2|経営事項審査の結果に県の加点を足した総合点数で、4業種を格付する
等級 土木一式(総合点数/1級技術者数) 建築一式(総合点数/1級技術者数) 電気(総合点数) 管(総合点数)
A 1,235以上/5人以上 1,040以上/2人以上 905以上 860以上
B 1,025以上1,234以下/2人以上 850以上1,039以下/1人以上 745以上904以下 745以上859以下
C 785以上1,024以下/1人以上 715以上849以下 744以下 744以下
D 784以下 714以下 なし なし

総合点数は経営事項審査の結果に県の加点を足す

総合点数の計算には、有効な経営事項審査の結果が使われます。そこに、建設機械、ISO、建設業労働災害防止協会への加入、不当要求防止責任者講習の受講など、県が定める項目の加点が加わります。点数と人数の両方の条件の扱いなど細かな決まりは、県の「建設工事競争入札参加者の格付及び選定要領」で確かめます。

令和9・10年度の基準は公表を待つ

令和9・10年度の等級の基準は、2026年10月7日時点で県のページに公表を確認できていません。上の表は前回の基準なので、自社の等級の見込みを立てるときは「前回ならこの等級」という目安にとどめます。

令和9・10年度の変更点

県の概要には、前回の令和7・8年度定期申請からの変更が4つ挙げられています。どれも総合点数の加点に関わる変更です。

図: 令和7・8年度は建設機械の契約書や検査記録、ISOの認証書を出していたが、令和9・10年度は経営事項審査の結果通知書で確認する。インターカルチュラル賛同事業所には3点が加わる
図解3|前回と今回で変わる確認方法と、新しく加わる3点の加点

インターカルチュラル賛同事業所に3点

県(企画部多文化共生課)の「インターカルチュラル賛同事業所」の認証を受けた企業は、建設工事入札参加資格の総合点数に3点が加点されます。対象は土木一式・建築一式・電気・管の4業種で、令和8年12月31日までに認証書の交付を受けていることが条件です。県が認証企業の名簿で確かめるため、認証書を出す必要はありません(静岡県「入札参加資格総合点数へのインターカルチュラル賛同事業所の加点について」(2026年5月25日更新・PDF))。

認証の申請では、「静岡県多文化共生シンボルマークを活用している」「外国人を含む多様な人材が活躍できる職場づくりを社内外に示している」「日本人と外国人が交流・協働できる機会を設けている」など約30項目のチェックリストを出します。この資料の時点(令和8年5月)では、認証制度は令和8年6月付けで創設予定とされていました。問い合わせ先は多文化共生課(054-221-3316)です。

建設機械の確認方法

建設機械は、経営事項審査の結果通知書に書かれた台数で加点されるようになり、契約書や検査記録などの提出が要らなくなります。令和8年7月1日以降の経営事項審査で「不整地運搬車」と「アスファルト・フィニッシャ」が新たに加点の対象になったため、県の総合点数でもこの2車種を数えます。経営事項審査の後に取得した建設機械は、従来の方法(契約書や検査記録などの提出)でも申請できます。

ISOと小規模修繕業務委託の確認方法

「ISO9000」と「ISO14001・エコアクション21」は、経営事項審査の結果に書かれた認証の状況で加点し、認証書の提出は要りません。小規模修繕業務委託は、県が受注の状況を確かめて加点するため、契約書の写しの提出は要りません。

制度を切り替えるための特例として、従来の方法(確認書類の提出)も選べます。この特例は今回の定期申請に限られ、申請のときに「特例措置を希望する」と答えた人にだけ適用されます。

加点の証明書の期間の読み替え

県の要領にある「前年」は令和8年、「前々年」は令和7年、「3か年前」は令和6年に読み替えます。たとえば建設業労働災害防止協会は令和8年12月31日時点で加入していることを、不当要求防止責任者講習は令和6年1月1日から令和8年12月31日までの間に受講したことを証する書類が必要です。

浜松市の定期審査で確かめる点

浜松市は区分ごとの要件と登録できる業種の数が決まっています。県と同じつもりで準備すると、区分や業種の選び方でつまずきます。

図: 浜松市の格付の対象は、市内業者で、土木一式・建築一式・電気・管・水道管の5業種のどれかを登録する事業者
図解4|浜松市の格付は市内業者の5業種が対象

申請区分と登録できる業種の数

申請区分 中身 登録できる業種の数
建設工事 工事又は製造(物品の製造を除く)の請負 浜松市内に本店がある場合は無制限、それ以外は4つまで
建設工事関連業務委託 工事に係る測量、調査、設計若しくは監理業務委託 無制限
物品購入 物品の購入、製造、修繕若しくは売払い 4つまで
業務委託・賃貸借 建設工事関連業務委託を除く業務委託、賃貸借(土地又は建物の賃貸借を除く)、役務の提供 8つまで

複数の区分に同時に申請できますが、申請する区分すべてで要件を満たす必要があります。手引きの例では、物品販売業を1年以上営んでいても、賃貸借業を1年以上営んでいなければ、申請できるのは物品購入の区分だけです。登録は、市内業者(浜松市内に本店)、準市内業者(市外に本店があり、市内の支店・営業所等に契約等を委任)、市外業者の3つに分かれます。

格付の対象と加点の書類

浜松市の格付の対象は、市内業者で、土木一式、建築一式、電気、管、水道管の5業種のどれかを登録する事業者です。格付で加点を受けたい場合は、ISO9001・ISO14001・エコアクション21の登録証の写し、障害者雇用状況報告書の写し、災害協定の写し、協力雇用主の登録証明書の写し、不当要求防止責任者講習の受講修了書の写しのうち、出せるものを提出します。

名簿と格付結果が出る時期

浜松市の手引きの日程では、令和9・10年度の入札参加資格者名簿は令和9年3月下旬(当初予算の議決日)に、建設工事の格付結果は令和9年6月下旬に市のホームページに載ります。

今回だけの格付対象業種の追加

格付の対象の5業種は、ふだんは変更届で追加できません。今回の定期審査に限り、令和7・8年度に建設工事の登録があり、令和8年11月30日(郵送は消印有効)までに「入札参加資格登録変更届」を出した人は、格付対象業種の追加を受け付けます。12月1日以降は、令和9・10年度の追加審査での受付に戻ります。

申請までの段取り(逆算表)

県と浜松市の両方に申請する会社は、浜松市の締切が先に来ます。

令和8年10月から令和9年6月までの日程

2つの日程を1枚にすると次のとおりです。

時期 発注者 起きること・やること
令和8年10月下旬ごろ 静岡県 申請方法の詳しい案内が県のホームページに出る(予定)
令和8年11月1日 午前9時 浜松市 電子申請の受付が始まる
令和8年11月4日〜11月30日 浜松市 申請書類の受付(郵送は11月30日の消印有効)
令和8年11月11日〜12月23日 静岡県 電子申請の受付(予定)
令和8年12月31日 静岡県 総合評定値通知書の発行期限・インターカルチュラル賛同事業所の認証書の交付期限
令和9年1月18日〜20日 静岡県 紙申請(予定・事前予約制)
令和9年1月21日・22日 静岡県 電子申請の予備日(予定)
令和9年3月下旬 浜松市 令和9・10年度の入札参加資格者名簿が載る
令和9年6月下旬 浜松市 建設工事の格付結果が載る

生成AIに任せる作業、任せない判断

入札参加資格の準備は、手引きを読んで書類をそろえる作業が中心です。読む・並べる・一覧にする部分は生成AIで速くなりますが、要件の判定と申請書の中身は担当者が決めます。

図: 任せてよい作業は提出書類チェックリスト・社内カレンダー・手順書。任せない判断は等級の見込みの計算・申請書への転記・個人情報の入力
図解5|生成AIには一覧や手順書の下書きを任せ、点数と転記は担当者が決める

任せてよい作業

  • 県の概要と浜松市の手引きを読みながら、自社用の提出書類チェックリストの下書きを作る
  • 受付期間、予備日、証明書の期限を、社内カレンダーに入れる一覧にする
  • 建設機械・ISO・小規模修繕の確認方法の変更について、自社がどれに当たるかを県の建設業課や市の調達課に聞く質問文を下書きする
  • 担当者の交代に備えて、申請の段取りを手順書にまとめる

任せない判断

  • 総合点数や等級の見込みの計算。経営事項審査の結果と県の要領で確かめ、生成AIの答えを根拠にしない
  • 要件を満たすかどうかの判定と、申請書への転記
  • 技術者の氏名や資格番号などの個人情報の入力。入れてよい情報は社内の生成AI利用ルールで先に決めておく(静岡の中小企業の生成AI利用ルール|A4一枚で始める)

県の手続きページには、行政書士でない者が、法律で特別の定めがある場合を除き、報酬を得て行政官庁に提出する書類を作ることは行政書士法違反になると書かれています。生成AIは社内で自社の書類を準備するための道具として使い、申請書の作成を外部に頼むときは行政書士に依頼します。

指示の例

あなたは静岡県の中小建設会社の総務担当を手伝うアシスタントです。
次の条件で、令和9・10年度の入札参加資格の定期申請に向けた準備のチェックリストを作ってください。
・申請先:静岡県(建設工事)と浜松市(建設工事)
・決算月:3月
・格付を受けたい業種:土木一式
受付期間などの日付は書かずに「県の概要と浜松市の手引きで確認」と書いてください。
総合点数と等級の見込みは書かないでください。
確認先として、静岡県交通基盤部建設業課と浜松市財務部調達課の2つを入れてください。

出てきた一覧は、県の概要と浜松市の手引きの項目と1行ずつ照合します。生成AIは前回(令和7・8年度)の日程や他の自治体の手続きを混ぜて答えることがあるため、日付と業種は必ず一次資料で確かめます。

まとめ

  • 静岡県の建設工事・土木施設維持管理業務の令和9・10年度定期申請は、電子申請が令和8年11月11日から12月23日まで(予定)です。詳しい案内は10月下旬ごろに出ます。
  • 浜松市は4区分をまとめて11月4日から30日まで受け付け、電子申請は11月1日から使えます。期間外は受理されません。
  • 静岡市の建設工事の令和9・10年度の日程は、10月7日時点で掲載を確認できていません。
  • 県の格付は土木一式・建築一式・管・電気の4業種で、令和9・10年度の基準は公表待ちです。
  • インターカルチュラル賛同事業所への3点の加点、建設機械・ISO・小規模修繕の確認方法の変更が、今回の主な変更点です。

よくある質問

Q. 静岡県の入札参加資格の定期申請はいつですか。

A. 令和9・10年度の建設工事と土木施設維持管理業務は、電子申請が令和8年11月11日から12月23日まで、紙申請が令和9年1月18日から20日までの予定です。申請方法の詳細は10月下旬ごろに県のホームページで案内されます。

Q. 県の資格があれば浜松市の入札にも参加できますか。

A. できません。入札参加資格は発注者ごとに別で、浜松市の令和9・10年度分は11月4日から30日までに浜松市へ申請します。

Q. 格付があるのはどの業種ですか。

A. 静岡県は土木一式、建築一式、管、電気の4業種です。浜松市は市内業者を対象に、土木一式、建築一式、電気、管、水道管の5業種で格付をします。

Q. インターカルチュラル賛同事業所の加点を受けるには何が必要ですか。

A. 令和8年12月31日までに認証書の交付を受けていれば、建設工事入札参加資格の総合点数に3点が加わります。県が認証企業の名簿で確かめるため、入札参加資格の申請で認証書を出す必要はありません。

Q. 静岡市の令和9・10年度の受付はいつですか。

A. 2026年10月7日時点で、静岡市の案内ページに建設工事の令和9・10年度の定期申請の日程は載っていません。現在は令和7・8年度の随時受付が案内されているため、市の案内ページの更新情報を確かめてください。

あわせて読みたい

運営元 Uravation より自社に近い業務から着手先を選ぶ材料として、業務別の生成AI活用事例50例を無料で公開しています。 生成AI活用事例 業務別50選を受け取る(無料)

参考・出典