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静岡県の健康寿命の早見表|2022年の全国順位とお達者年齢

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静岡県の健康寿命の早見表|2022年の全国順位とお達者年齢

この記事の要点

静岡県の健康寿命(日常生活に制限のない期間の平均)は、2022年(令和4年)の値で男性73.75年、女性76.68年です。全国の男性72.57年、女性75.45年をどちらも上回り、厚生労働省の資料の都道府県別の図では、男女とも静岡県が最も長い位置にあります(厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」)。

推定値を高い順に並べると、男女とも47都道府県で1位です。2019年(令和元年)は男女とも5位でした(厚生労働科学研究「都道府県別健康寿命」・順位はこの記事で並べたもの)。

県は、国保データベース(KDB)システムで算出される市町別の平均自立期間を「お達者年齢」(0歳からの平均自立期間)としてまとめ、毎年公表しています。令和6年の値は県全体で男性80.2年、女性84.5年で、男性は島田市・裾野市・川根本町・菊川市の81.2年、女性は磐田市の86.0年が最も長くなりました(静岡県「お達者年齢」)。

早見表:静岡県の健康寿命(2022年)

この表の見方

健康寿命は、国民生活基礎調査の回答と、簡易生命表・人口動態統計から計算されます(厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」)。表の値は、厚生労働科学研究の研究班が公表している都道府県別の表から書き写しました(厚生労働科学研究「健康寿命のページ」)。

図: 男性と女性の2段の数字のカード。男性は静岡県73.75年と全国72.57年、女性は静岡県76.68年と全国75.45年
図解1|2022年の健康寿命は、静岡県が男性73.75年・女性76.68年、全国が男性72.57年・女性75.45年

推定値には、真の値が入るとみなされる幅(95%信頼区間)がついています。順位は、この記事で47都道府県の推定値を並べたものです。

静岡県の早見表

項目 男性 女性
健康寿命(日常生活に制限のない期間の平均) 73.75年 76.68年
同・全国 72.57年 75.45年
95%信頼区間 73.22〜74.27年 76.08〜77.27年
推定値の順位(47都道府県) 1位 1位
日常生活に制限のある期間の平均 7.56年(全国8.49年) 10.31年(全国11.63年)
日常生活動作が自立している期間の平均 80.08年(全国79.67年) 84.28年(全国84.05年)

全国との差

静岡県の健康寿命は、全国より男性で1.18年、女性で1.23年長い値です(この記事で計算)。日常生活に制限のある期間の平均は、男性が7.56年で短い方から7番目、女性が10.31年で47都道府県で最も短い値でした(厚生労働科学研究「都道府県別健康寿命(2010~2022年)」・順位はこの記事で並べたもの)。

全国では、2022年の平均寿命が男性81.05年、女性87.09年で、健康寿命との差は男性8.49年、女性11.63年です(厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」)。この差が、日常生活に制限のある期間にあたります。

2019年から2022年の変化:5位から1位へ

男女とも健康寿命が延びた

2019年の静岡県の健康寿命は男性73.45年、女性76.58年で、2022年までにそれぞれ0.30年、0.10年延びました(この記事で計算)。同じ期間に全国は、男性が72.68年から72.57年へ0.11年短くなり、女性は75.38年から75.45年へ0.07年延びています。厚生労働省は、この全国の変化について「いずれも統計的に有意な差は見られなかった」としています(厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」)。静岡県の0.30年・0.10年の延びも、2019年と2022年の95%信頼区間(男性72.93〜73.96年と73.22〜74.27年、女性75.96〜77.19年と76.08〜77.27年)が重なっていて、はっきりした差とまでは言えません(厚生労働科学研究「都道府県別健康寿命(2010~2022年)」)。

図: 左の2019年のパネルに男性73.45年・女性76.58年と5位、右の2022年のパネルに男性73.75年・女性76.68年と1位。左から右へ太い矢印
図解2|静岡県の健康寿命は、2019年の男性73.45年・女性76.58年(どちらも5位)から、2022年は男性73.75年・女性76.68年(どちらも1位)。順位は推定値の順でこの記事で並べたもの

推定値の順位は、男女とも5位から1位になりました。2019年の1位は、男性が大分県(73.72年)、女性が三重県(77.58年)でした(厚生労働科学研究「都道府県別健康寿命(2010~2022年)」・順位はこの記事で並べたもの)。

1位と2位の差は小さい

2022年の2番目は、男性が石川県の73.60年、女性が山口県の76.43年です。どちらの値も、静岡県の推定値の95%信頼区間(男性73.22〜74.27年、女性76.08〜77.27年)の中に入っていて、差がはっきりしているとまでは言えません(厚生労働科学研究「都道府県別健康寿命(2010~2022年)」)。

資料には「推定値の順で1位」と書き、「日本一健康な県」のような言い切りは避けます。

お達者年齢の早見表:35市町(令和6年)

お達者年齢とは

県は令和5年度まで、65歳からの平均自立期間である「お達者度」を公表していました。令和6年度からは、0歳からの平均自立期間である「お達者年齢」を公表しています。お達者年齢は、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間です(静岡県「お達者年齢」)。

図: 男性のお達者年齢の3行の一覧。島田市・裾野市・川根本町・菊川市が81.2年、静岡県が80.2年、西伊豆町が75.5年
図解3|令和6年の男性のお達者年齢は、最も短い西伊豆町が75.5年、静岡県全体が80.2年、最も長い島田市・裾野市・川根本町・菊川市が81.2年

県の市町別一覧の注記では、国保データベース(KDB)システムで算出される「日常生活動作が自立している(要介護2未満)期間の平均」を、お達者年齢としています(静岡県「令和6年『お達者年齢』市町別一覧」(PDF))。

35市町の早見表

表は県の市町別一覧から書き写し、市町を県の統計で使われる順に並べました。かっこ内は県の一覧の順位です。

市町 男性 女性
静岡市 80.0年(18位) 84.1年(20位)
浜松市 80.9年(5位) 84.7年(9位)
沼津市 79.3年(24位) 84.1年(20位)
熱海市 78.5年(29位) 83.8年(26位)
三島市 80.6年(9位) 84.6年(11位)
富士宮市 79.3年(24位) 84.3年(18位)
伊東市 78.3年(31位) 83.3年(31位)
島田市 81.2年(1位) 84.5年(13位)
富士市 80.4年(14位) 84.8年(6位)
磐田市 80.9年(5位) 86.0年(1位)
焼津市 80.1年(16位) 84.9年(4位)
掛川市 80.5年(12位) 84.1年(20位)
藤枝市 80.6年(9位) 84.8年(6位)
御殿場市 79.5年(22位) 84.5年(13位)
袋井市 80.5年(12位) 84.2年(19位)
下田市 79.0年(27位) 83.8年(26位)
裾野市 81.2年(1位) 85.0年(2位)
湖西市 80.7年(7位) 85.0年(2位)
伊豆市 79.1年(26位) 83.9年(25位)
御前崎市 80.1年(16位) 84.6年(11位)
菊川市 81.2年(1位) 84.1年(20位)
伊豆の国市 80.6年(9位) 84.4年(16位)
牧之原市 80.7年(7位) 84.5年(13位)
東伊豆町 76.0年(34位) 82.3年(34位)
河津町 77.7年(33位) 82.1年(35位)
南伊豆町 78.0年(32位) 82.7年(33位)
松崎町 79.4年(23位) 84.8年(6位)
西伊豆町 75.5年(35位) 82.8年(32位)
函南町 79.7年(21位) 83.4年(30位)
清水町 78.8年(28位) 84.1年(20位)
長泉町 80.3年(15位) 83.8年(26位)
小山町 78.4年(30位) 84.4年(16位)
吉田町 79.9年(20位) 84.7年(9位)
川根本町 81.2年(1位) 83.8年(26位)
森町 80.0年(18位) 84.9年(4位)
静岡県 80.2年 84.5年

県全体と政令市2市

県全体のお達者年齢は、令和5年の男性80.2年、女性84.3年から、令和6年は男性80.2年、女性84.5年になりました(静岡県「令和5年『お達者年齢』」(PDF)、同「令和6年『お達者年齢』市町別一覧」)。男性は同じ値で、女性は0.2年延びています(この記事で計算)。

政令市では、浜松市が男性80.9年(5位)・女性84.7年(9位)、静岡市が男性80.0年(18位)・女性84.1年(20位)で、男女とも浜松市の方が長い値です(静岡県「令和6年『お達者年齢』市町別一覧」)。

短い方の3つは男女とも伊豆半島の町

令和6年に短い方から3つの市町は、男性が西伊豆町(75.5年)・東伊豆町(76.0年)・河津町(77.7年)、女性が河津町(82.1年)・東伊豆町(82.3年)・南伊豆町(82.7年)で、男女とも伊豆半島の町です(静岡県「令和6年『お達者年齢』市町別一覧」)。人口の少ない町の値は年ごとに動きやすいので、次の節の注意とあわせて読みます。

健康寿命とお達者年齢の違い

健康の決め方と公表の間隔

項目 国の健康寿命 お達者年齢(=国の平均自立期間) お達者度(県・令和5年度まで)
健康の定義 日常生活に制限がない(国民生活基礎調査) 要介護2未満 要介護2未満
どの年齢から 0歳から 0歳から 65歳から
公表の間隔 3年ごと 1年ごと 1年ごと(終了)
市町別の値 なし あり あり

県の概要資料の表から書き写しました(静岡県「『お達者年齢』概要資料」(PDF))。同じ資料では、国の健康寿命は令和4年の値を令和6年に公表し、お達者年齢は令和6年の値を令和8年に公表すると整理されています。2つの指標は「健康」の決め方が違うため、同じ表に並べて比べないようにします。健康寿命は市町別に公表されないため、県は全国に先がけて市町別の「お達者度」を出してきたと説明しています。

図: 2本の横の流れ。上は国の健康寿命(3年ごと):令和4年の値→令和6年に公表。下はお達者年齢(1年ごと):令和6年の値→令和8年に公表
図解4|国の健康寿命は3年ごとで令和4年の値を令和6年に公表、お達者年齢は1年ごとで令和6年の値を令和8年に公表(静岡県の概要資料の整理)

国の表の「自立している期間」とも一致しない

研究班の表には「日常生活動作が自立している期間の平均」という指標もあり、静岡県の2022年は男性80.08年、女性84.28年です(厚生労働科学研究「都道府県別健康寿命(2010~2022年)」)。お達者年齢と同じく「自立」を物差しにした数字ですが、対象の年(2022年と令和6年)も、算出したところ(厚生労働科学研究の研究班と国保データベース(KDB)システム)も違うため、県全体のお達者年齢(男性80.2年・女性84.5年)とそのまま比べないようにします。

市町の数字を読むときの注意

県が挙げる6つの留意点

県の概要資料は、お達者年齢を読むときの留意点として次の6つを挙げています(静岡県「『お達者年齢』概要資料」)。

図: 中央のお達者年齢から5方向へ線。幅(95%信頼区間)、相対的な値、経年変化、長期的な視点、不健康期間。人口が小さい市町の札から幅(95%信頼区間)へ短い線
図解5|お達者年齢を読むときは、幅(95%信頼区間)、相対的な値、経年変化、長期的な視点、不健康期間に目を向ける(静岡県の概要資料の留意点から)
  • 人口が小さい市町ほど偶然の影響が大きい。「点」ではなく「幅(95%信頼区間)」でみる
  • 絶対的な値というよりは、相対的な値として解釈する
  • 他市町との比較よりも、自市町の経年変化に着目する
  • 単年ではなく、長期的な視点でみる
  • お達者年齢だけでなく、不健康期間(平均余命とお達者年齢の差)にも着目する
  • 特段の要因があったかどうか、実際の事業や環境の変化と比較して判断する

1年で1位が入れ替わる例

川根本町の男性は、令和5年に82.1年で1位、令和6年は81.2年で、4市町が並ぶ1位でした。女性の1位は、令和5年の湖西市(85.5年)から、令和6年は磐田市(86.0年)に変わっています(静岡県「令和5年『お達者年齢』」、同「令和6年『お達者年齢』市町別一覧」)。

順位だけを見て「上がった・下がった」と書かず、何年分かの値を並べて見ます。

静岡の会社で数字を使う場面

社員の健康づくりの説明で

健康診断の受診や運動の取り組みを社内で説明するとき、地域の数字を前置きに使えます。県全体の値と、拠点のある市町の値を、年と定義をつけて並べます。浜松市に拠点がある会社なら、「浜松市のお達者年齢は男性80.9年、女性84.7年(令和6年・静岡県)」のように書きます(静岡県「令和6年『お達者年齢』市町別一覧」)。

採用や会社案内で地域を紹介するとき

「静岡県は健康寿命が男女とも全国1位(2022年・推定値の順)」は、地域の暮らしを伝える材料になります(厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」)。書くときは年と「推定値の順」を添え、出典を示します。お達者年齢の市町の順位を社外向けの資料に使うときは、1年で入れ替わることがある点も書き添えます。

年齢の高い社員の働き方を考える材料に

再雇用や働く期間の延長を社内で検討するときに、地域の健康寿命やお達者年齢を前提の一つとして示せます。ただし、平均の数字は一人ひとりの健康状態を表すものではありません。個人の体調や配置の判断には使わないようにします。

静岡県の健康寿命 男性73.75年・女性76.68年(2022年・厚生労働省/厚生労働科学研究)
静岡県のお達者年齢 男性80.2年・女性84.5年(令和6年・静岡県)
※健康の決め方が違う数字なので、同じ物差しとして比べない

生成AIで準備できること、人が決めること

任せてよい準備

  • 県のPDFの市町別一覧を、男女を横に並べた表に起こす下書き(値は原本と1行ずつ照合する)
  • 全国との差や前年との差の計算の検算
  • 健康寿命とお達者年齢の違いを、社内向けに説明する文の下書き
  • 資料の注記(年、定義、推定値の順か)の書き方の統一

人が決めること

  • どの指標の、どの年の値を使うか
  • 社員向けの健康の取り組みに、数字をどう結びつけるか
  • 社外に出す表現(「全国1位」の書き方など)と、数字の最終確認

指示の例

次の数字だけを使って、社内報向けの説明文を200字以内で書いてください。
・静岡県の健康寿命 男性73.75年、女性76.68年(2022年)
・全国 男性72.57年、女性75.45年(2022年)
・浜松市のお達者年齢 男性80.9年、女性84.7年(令和6年・静岡県)
条件:
1. ここにない数字、順位、理由の説明は書かない
2. 健康寿命とお達者年齢を同じ物差しとして比べない
3. 年と出典を文中に必ず書く

出てきた文の数字が早見表と合っているか、2つの指標を混ぜていないかを確かめてから使います。

まとめ

静岡県の健康寿命は2022年に男性73.75年、女性76.68年で、推定値の順では男女とも47都道府県で1位でした。2019年の5位から上がりましたが、2位との差は信頼区間の中に収まる程度です。

県が公表するお達者年齢(令和6年)は、県全体で男性80.2年、女性84.5年です。市町の値は1年で順位が入れ替わることがあるので、何年分かを並べ、健康寿命とは定義が違うことを書き添えて使います。

よくある質問

Q. 静岡県の健康寿命は全国何位ですか。

A. 2022年(令和4年)の値は男性73.75年、女性76.68年で、推定値の順では男女とも47都道府県で1位です。2019年は男女とも5位でした。

Q. お達者年齢とは何ですか。

A. 静岡県が市町別に公表している、0歳からの平均自立期間です。介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間(要介護2未満の期間の平均)を表します。令和5年度までは、65歳からの「お達者度」が公表されていました。

Q. お達者年齢が一番長い市町はどこですか。

A. 令和6年は、男性が島田市・裾野市・川根本町・菊川市の81.2年、女性が磐田市の86.0年です。

Q. 健康寿命とお達者年齢は、なぜ値が違うのですか。

A. 健康の決め方が違うためです。国の健康寿命は「日常生活に制限がない」期間、お達者年齢は「要介護2未満」の期間の平均です。対象の年も、2022年と令和6年で違います。

Q. 次の健康寿命はいつ公表されますか。

A. 国の健康寿命は3年ごとに算出され、令和4年の値は令和6年12月の厚生労働省の資料で示されました。次の値の公表日は、2026年10月時点でこの記事では確認できていません。

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参考・出典

数字は2026年10月15日に、下の公式ページ・PDF・Excelで確かめました。